この内容で「あなたにもわかる相対性理論」はどうなのか。
いや、わかりやすい説明だとは思うんだけどね。相対性理論の解説本としては物足りなくないか?
まえがきに、
この本は、何よりもアインシュタインの相対性理論についての本である。(中略)そしてこの本は、アインシュタインその人に関する本でもある。
とありますけども。
どっちかっつーと「アインシュタインその人に関する」がメインだろ。
いや、それはそれでよくて、「アインシュタイン力(りょく)」って名前はどうかと思わないわけでもないけども、脳にこだわる著者らしい分析で、「アインシュタインその人に関する」部分はおもしろい。
「相対性理論について」の部分もわかりやすいし。科学者だもん、変なこと書いてないしね。
ということで気になったフレーズをいくつか。
勇気のない人は天才にも革命家にもなることはできないのである。
また、ユーモアは現状を変革する力にもなる。逆に言えば、ユーモアのセンスのない人に革命はできないだろう。革命家と笑いの相性はとてもいいはずだ。そうなのか……。
まじめでなければ大きな仕事はできないが、まじめすぎてユーモアから遠ざかると、やはり大きな仕事はできないものなのだ。そうなのか……。
本当に自己信頼ができていれば、自分を客観視し、突き放して笑える。自分を客観しするというのは、自分の弱点をさらけ出すことでもある。自分の弱さを隠さない人こそが、ユーモアのセンスを持つ人だ。うーん、そうか……。私にはこれができないもんな……。ユーモアのセンスもないわけだ。
今は、人間の意識や知性でさえ方程式や数式で書けるのではないかと言われている。「書けない」という人もいるが、数学の表現力を考える上で示唆に富む話である。脳の働き、仕組みが全部解明されればできちゃいそうな気がするけど。
次はアインシュタインの言葉から。
「科学の仕事には非常に特異なものがあります。時間と労力をかける必要のないものを見分けることほど重要なことはありません。他方、容易に達せられる目標を追ってはなりません。最大の努力をはらう必要があり、しかも達成可能なものを直感的に知らねばなりません」なんて難しいんだ。でもそれをやっちゃったのがアインシュタイン。
「この巨大な力を解放したわれわれ科学者には、原子力が人類の幸福のために使われ、人類を皆殺しにするために用いられないように制御しなければならないという、すべてのものに優先する責任が負わされている」この言葉を全ての人類が守っていれば、原爆は落ちなかったわけなのだが。人間、そんなものなのだな。
A(成功)=X(仕事)+Y(遊び)+Z(口を開かぬこと)「いかにして人は成功するか」という方程式だそうで。おもしろい。
最近の新書の傾向ですね、活字大きめ、さらりと読める。
タイトルちゃうやろ、っていうのがちょっと残念ですが、おもしろかったです。


